コンクリート構造物の強度測定
コンクリート構造物(橋梁上・下部工)の新設工事において、国土交通省より通知された測定要領※1に従い、有資格者※2によって 微破壊・非破壊試験を行っております。完成後不可視部分となるフーチング部は微破壊試験(外部供試体:ボス供試体)を、また完成後可視部分である柱及び桁部は非破壊試験(超音波法又は衝撃弾性波法)を行います。
お気軽にお問い合わせ下さい。
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ボス供試体による新設の構造体コンクリート強度測定要領(案) (1243KB) |
非破壊試験による強度測定
超音波法(土研法)

コンクリートの音速から強度を推定する方法をいう。コンクリートの品質は使用材料、配合、材齢、環境条件などの影響を受ける。超音波によりコンクリート内部を伝わる速さを計り、事前に円柱供試体により求めていた強度推定式を用い強度を求める。

●原則として1打設ロット当たり、3測線を1試験として判定する。
●構造体により測定箇所・数量が異なりますので、お気軽に御問い合わせ下さい。
衝撃弾性波(表面2点法)
衝撃弾性波の伝播速度(弾性波速度)に基づく構造体コンクリートの圧縮強度推定方法をいう。コンクリート表面に振動検出器を接触させ、その近傍をハンマーで軽く叩いて衝撃弾性波を発生させ、その弾性波が2点間を伝播する位相差(伝播時間)を測定する。この方法により求められる弾性波速度を事前に測定された強度推定式に代入することにより、圧縮強度を推定する方法。

衝撃振動による弾性波速度測定システム概要図

聴強器

衝撃弾性波の波頭と到達時間差の算出結果

圧縮強度推定式
シュミットハンマーによる強度推定調査
非破壊試験と合わせてシュミットハンマーでの強度推定調査も行っております。
必要に応じてご用命ください。

微破壊試験による強度測定
ボス供試体による強度測定
構造体コンクリートと一体形成された供試体(ボス供試体)により強度を測定する。ボス供試体とは、打設前に型枠にあらかじめボス型枠を取り付けておき、打設時にボス型枠にも同時にコンクリートが充填され、構造体コンクリート表層部に一体成型される長方形の供試体をいう。所定の試験材齢時に構造体より割取り、乾燥しないようにビニール袋などに入れて封かん養生する。材齢28日に圧縮強度を求め、ボス供試体強度の算出を行う。

▲ボス型枠の取付け状況

▲ボス供試体

▲ボス供試体の封かん養生

▲圧縮強度試験の状況
有資格者による適切、丁寧な指導のもと作業を行って頂きます。