赤外線調査(建築物、橋梁、法面)
特殊建築物において、平成20年4月1日 建築基準法第12条により外壁の調査が義務付けられました。足場を組む作業に比べて、赤外線による調査は低予算で安全に調査することが出来ます。その他 橋梁のコンクリートの不健全部診断や法面の浮き・剥離等を赤外線による非破壊調査を行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
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赤外線調査によるコンクリートの不健全部(うき・剥離)検出原理
剥離検出原理(昼間)

■剥離すると、内部に空気層が出来る
■空気層は大きな断熱性を持っている
■うき・剥離の部分では剥離部裏面の空気層が熱を伝えにくい
■健全部に比較して表面温度の変動が大きくなる
■日射があたったり外気温が上昇
■健全部より高温になる
■空気層は大きな断熱性を持っている
■うき・剥離の部分では剥離部裏面の空気層が熱を伝えにくい
■健全部に比較して表面温度の変動が大きくなる
■日射があたったり外気温が上昇
■健全部より高温になる
剥離検出原理(夜間)

■夜間には、昼間躯体に蓄積された熱が大気中に放熱される
■空気層がある部分は躯体からの放熱を遮断
■健全部に比較して低温になる
■空気層がある部分は躯体からの放熱を遮断
■健全部に比較して低温になる
赤外線調査における現場での留意点
1.季節、天候、時刻及び気温等自然現象により影響を受ける。
2.雨天または雲天で日中の気温較差が5℃未満、風速5m/s以上の場合には測定できない。
3.壁面の方位、壁面と赤外線装置との距離、壁面表面の材質・形状・色調等に影響を受ける。
4.壁面と赤外線装置との間に障害物が無いかの確認。
5.測定角度(水平方法、垂直方向とも)30°以内が望ましい。ただし、やむを得ない場合は45°以内まで測定可能。
2.雨天または雲天で日中の気温較差が5℃未満、風速5m/s以上の場合には測定できない。
3.壁面の方位、壁面と赤外線装置との距離、壁面表面の材質・形状・色調等に影響を受ける。
4.壁面と赤外線装置との間に障害物が無いかの確認。
5.測定角度(水平方法、垂直方向とも)30°以内が望ましい。ただし、やむを得ない場合は45°以内まで測定可能。
特殊構造物等の定期調査
赤外線による特殊構造物の外壁調査を行っております。最近 建物の斜壁外壁仕上げ材の滑落による人身事故等が多発していることから、国土交通省では調査・検査のあり方について検討を行いました。その結果 以下の内容で定期調査を行うように通知されました。
1特殊構造物等の定期調査(表組)
用 途 | 規 模 | |
1 | 劇場、映画館又は演劇場 | 地階、F≧3階 又は A≧200㎡又は主階が1階にないもの |
2 | 観覧場(屋外観覧場は除く)、公会堂又は集会場 | 地階、F≧3階 又は A≧200㎡ |
3 | 病院、診療所(患者の収容施設があるものに限る。) 養老院又は児童福祉施設等 |
地階、F≧3階 又は A≧300㎡ |
4 | 旅館又はホテル | 地階、F≧3階 又は A≧300㎡ |
5 | 下宿、共同住宅又は寄宿舎 | 地階、F≧3階 又は A≧300㎡ |
6 | 学校又は体育館 | 地階、F≧3階 又は A≧2,000㎡ |
7 | 博物館、美術館、図書館、ボーリング場、スキー場、スケート場、水泳場又はスポーツの練習場 |
地階、F≧3階 又は A≧2,000㎡ |
8 | 百貨店、マーケット、展示場、キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、バー、舞踏場、遊技場、公衆浴場、待合、料理店、飲食店又は物品販売業を営む店舗 (床面積が10㎡以内のものを除く。) |
地階、F≧3階 又は A≧2,000㎡ |
9 | 事務所その他これらに類するもの(階数が5以上で延べ面積が1000㎡を超えるものに限る。) |
地階、F≧3階 |
※注1.地階、F≧3階は地階又は3階以上の階でその用途に供する部分(100㎡以下のものは除く)を有する者を、Aはその用途に供する部分の床面積の合計をそれぞれ示す。 ※注2.(1)項から(8)項までの複数の用途に供する建築物にあっては、それぞれの用途に供する部分の床面積の合計をもってその主要な用途に供する部分の床面積とするものとする。 |
赤外線調査例
最新型 赤外線サーモグラフィ-を利用した診断は安全に低予算にて調査を行う事が出来ます。
外観目視、部分打音診断と合わせてより正確な調査を行っております。
外観目視、部分打音診断と合わせてより正確な調査を行っております。
特殊構造物調査
表面温度差による画像処理を行い、剥離、浮きの発生箇所を特定する。高所作業車等による部分打音診断も行います。
特殊構造物

可視画像

赤外線画像
橋梁調査
昼間と夜間(早朝)の2度測定することで剥離・うきの箇所を推定する。全面打音調査に比べて、コストダウン・時間短縮・安全な作業を行うことが出来ます。

可視画像

赤外線画像(早朝)

赤外線画像(夕方)
法面調査
ひび割れ等による漏水及び土砂の流失による空洞、剥離を見つけ落下等の災害を防ぐ、維持管理が必要です。

可視画像

赤外線画像(昼)

赤外線画像(夜)